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【年収公開】理学療法士の年収は中央値で考えるべき?平均年収との違いを知って転職を成功させよう

こんな方におすすめ

  • 理学療法士って、もっと給料もらえると思ってた
  • 平均年収より低いってことは、自分の職場はブラックなの?
  • 毎日頑張ってるのに、明細を見るとため息が出る…

そんなふうに、現実の収入と理想のギャップに悩んでいませんか?

結論から言うと、世の中でよく目にする「平均年収」という数字は、一部の高収入の人たちによって大きく引き上げられています。

つまり、「平均年収=みんなの収入」ではないということ。

もしその数字を信じて転職先を選ぶと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するかもしれません。

この記事は、あなたが「この給料でいいのかな…」と不安を抱えたまま働き続けなくて済むように書きました。

まずは、この記事で今の給料が本当に“低い”のかどうか、一緒に確かめましょう!

 
  
   
    
     
      
      
       

なみてい

       

現役理学療法士9年目。男の子3人のママ(5歳・4歳・0歳)。産休や育休を経験しつつフルタイムで勤務(現在育休中)。病院から施設へ転職し年収100万円以上アップした経験もあり。理学療法士のあれこれを発信中。

理学療法士・作業療法士の平均年収と年収中央値の違いとは?

平均年収とは?収入全体を合計して人数で割った値

平均年収とは、理学療法士や作業療法士として働く人たちの収入をすべて足して、人数で割ったものです。

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たとえば、5人の年収が「300万・350万・400万・450万・1,000万」だった場合、平均年収は500万円になります。

でも、実際に500万円もらっている人は1人もいませんよね。

このように、平均年収の数字は一部の年収が高い人がいることで、全体の数字をグッと押し上げてしまうことがありますよ。

理学療法士の世界でも、大学教授や起業している人、管理職など、高い収入の人が含まれていることがあります。

そのため、平均年収=「みんながもらっている金額」と考えると、ズレが生まれてしまうのです。

「自分は平均より低いからダメなのかも…」と思っていたら、そもそも比べる対象が合っていないということも十分あり得ます。

年収中央値とは?年収を並べて中央に位置する値

一方で、「年収の中央値」は少し考え方が違います。

すべての年収を金額の低い順に並べたときに、ちょうど真ん中にくる人の年収が「中央値」です。

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さきほどと同じ「300万・350万・400万・450万・1,000万」の5人の例では、中央値は400万円。

この中央値の良いところは、極端に高すぎたり低すぎたりする数字に左右されないところです。

だからこそ、ふだん働いている人たちのリアルな収入に近い数字とも言えるんです。

実際のデータでも、理学療法士の平均年収は「約432万円」ですが、年収の中央値は「351万円」となっており、およそ81万円の差がありますよ。

この差を見ただけでも、「平均」と「中央値」はまったく違う性質を持っていることがわかりますよね。

なみてい

平均だけを見て「なんで自分はこんなに低いんだろう…」と悩むのではなく、まずは中央値と比べてみることで、今の自分の立ち位置がより正確に見えてきます。

理学療法士・作業療法士の平均年収と年収中央値は?

理学療法士・作業療法士の平均年収は約432万円

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厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約432万円です。

月収にすると、だいたい27万6,000円ほどになります。

ここから税金や保険料などが引かれるので、実際の手取りは約22〜24万円くらいの人が多いかもしれません。

この金額を見て、「思っていたより少ないな…」と感じた方もいるのではないでしょうか。

ですが、この数字はあくまで“平均”。

なみてい

一部の高年収の方(大学教授・訪問リハでインセンティブがある人など)も含まれているため、全体の数字が引き上げられているケースもあります。

つまり、この平均年収は「みんながもらっている金額」とは限らないのです。

理学療法士・作業療法士の年収中央値は約351万円

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では、もっと現実に近い指標である「年収の中央値」を見てみましょう。

平均年収.jpの調査によると、理学療法士の年収中央値は約351万円です。

月収にすると約23万円台。

ここから引かれるものを考えると、手取りは18〜20万円前後になる方も多いでしょう。

平均年収との差はおよそ81万円。

この差を見て、「こんなに違うの?」と絶望しているかもしれません。

なみてい

つまり、多くの理学療法士が実際に受け取っている金額は、平均よりもずっと少ないケースが多いのです。

平均だけでは見えない“収入のリアル”を、ここで一度しっかり確認しておきましょう。

【実例】筆者のリアル年収

「結局、ふつうの理学療法士って、実際どれくらいもらえるの?」

そんな疑問にお答えするため、私自身のリアルな給料を公開します。

1年目(病院勤務)

  • 手取り(1か月):198,049円
    └ 残業手当:22,529円|交通費:9,070円
  • 手当を除いた本体の手取り:約166,450円
  • 年収:2,437,057円

1年目は4月から勤務開始でボーナスも半分ないので年収にすると超低い!

なみてい

2年目(病院勤務・6月分)

  • 手取り(1か月):193,644円
    └ 残業手当:20,288円|交通費:12,590円
  • 手当を除いた本体の手取り:約160,766円
  • 年収:3,455,367円

これが、やっぱり現実!およそ年収中央値の350万円にとても近いです。

なみてい

転職後(初任給+2年目の年収)

  • 初任給の手取り:341,000円
    └ 夜勤手当:8,000円|日祝手当:3,000円
  • 手当を除いた本体の手取り:約283,382円
  • 転職後2年目の年収:4,543,264円

このように、職場環境・年次・働き方によって、年収は大きく変動します。

だからこそ、平均年収の数字だけを見て判断するのではなく、「自分に近い人が、どれくらいの収入を得ているのか」=中央値を確認することが大切なんです。

現役理学療法士

なみてい

転職で年収100万円以上アップ!

職種は変えていないのに、職場を変えただけでこの差!
私は病院でも施設でも育休を取ったことがありますが、年収が違うのでもちろん育休手当も10万円以上違いました。

理学療法士・作業療法士の給料は中央値で考える理由3つ

理由①:ベテラン勢は年収が高いことがあるから

平均年収には、昔から業界にいる“高年収のベテラン勢”が含まれており、現在の理学療法士の実態より高く見えることがあります。

理学療法士の給与は、年齢や経験年数で大きく昇給することが少なく、「10年続けても月給があまり変わらないのでは?」と思いますよね。

それでも平均年収が高めに見える理由は、一昔前の“売り手市場”の時代に高収入で働いていた人たちの存在です。

当時は理学療法士の供給が少なく、引く手あまただったため、年収800〜1,000万円以上の例も珍しくありませんでした。

こうした“特別な条件”の人たちの収入が、今でも「平均年収」の中に含まれてしまっていることがあります。

タイプ想定される年収備考
若手(1〜3年目)約320万円月手取り17〜19万円程度
現在の中堅職員約350〜450万円昇給はゆるやか
昔から働いているベテラン600〜1,000万円以上も可現在とは異なる給与水準や制度下での収入
年齢層別の年収例

こうした高年収のケースは、“今とは違う仕組みや時代背景”の中で実現していた収入です。

だからこそ、自分の給料と比べて落ち込む必要はありませんよ。

なみてい

今の時代における“現実的な水準”を知るには、やはり年収中央値を見た方が正確なんです。

理由②:高収入の一部が平均を押し上げているから

理学療法士の中には、臨床だけでなく、教育・研究・経営などの分野で活躍し高年収を得ている方もいます。

このような人たちの年収が平均に含まれると、実際に多くの人が受け取っている年収よりも高く見えてしまうのです。

特に代表的なのが「大学教授」です。

なみてい

厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、大学教授(高専を含む)の平均年収は以下のとおりです。

項目金額
月額給与(基本給)66万6,300円
年間賞与・特別給与額275万1,500円
年収(合計)1,074万7,100円
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査

このように、同じ「理学療法士資格を持つ人」でも大学で教壇に立つ方と、臨床の現場で働く方では年収に大きな差があります。

また、以下のような高年収ポジションも考えられますよ。

なみてい
  • 訪問リハ+インセンティブで500万円超え
  • 管理職(事務長・リハ責任者など)で600万円〜
  • 自費リハや施設経営者として起業し、年収700〜900万円

こうした方々は確かにすばらしい実績を持っていますが、あくまで一部の例です。

自分と環境がまったく違う人の収入と比較しても、「なんで私は低いんだろう」と落ち込んでしまうだけになってしまいます。

だからこそ、今の自分の状況に近い人の年収中央値を目安にするほうが、現実的で納得感のある判断ができますよ。

理由③:勤務先によって年収と働き方に大きな差があるから

理学療法士・作業療法士の給料は、勤務先によって金額も働き方も大きく変わります。

同じ資格・同じ業務内容でも、

  • 給料の差
  • 就業時間の長さ
  • 残業の有無
  • プライベートとの両立のしやすさ

こうした点で、まったく違う環境になることも珍しくありません

「給料は高いけど拘束時間が長くてヘトヘト…」
「年収は平均より低いけど、毎日17時に帰れて心にゆとりがある」

このように、職場によっては1日あたりの就業時間が1時間ほど短いこともあり、年収だけでは測れないことがあります。

就業時間が短く、残業の少ない職場であれば、たとえ給料が少し低めでも「働きやすさ」や「継続のしやすさ」という面で満足度が高くなることも多いんですよ◎

勤務先の種類年収の目安働き方の特徴
回復期リハビリ病院約350〜420万円日勤中心/残業少なめ/就業時間が短め(17:00終業の職場も)
急性期病院約400〜500万円多忙/緊張感が強く定時で終わらない日も多い
訪問リハビリ450〜600万円以上1件ごとの歩合制/空き時間に調整可能だが、移動負担が大きめ
クリニック・整形外科約420〜500万円高めの給与もあるが、拘束時間が長く、業務量が多くなりがち
公務員(行政職)450〜550万円就業時間が短め/残業ほぼなし/ワークライフバランス重視
勤務先ごとの「年収と働き方」の違い(時間・休み・収入)

このように、「平均年収」というひとつの数字だけを信じてしまうと、自分の働き方や価値観とズレた選択をしてしまうリスクがあります。

だからこそ、「平均年収」ではなく、自分の条件に近い人がどれくらい稼いでいるのか=年収中央値を見たほうが、現実に即した判断がしやすくなるんです。

年収中央値を超えるための方法2選

方法①:年収中央値を超える給料の職場へ転職する

収入を増やしたいなら、まずは年収中央値を超えている求人や職場を選ぶのが近道です。

理学療法士・作業療法士の年収は、職場によって大きく変わることが多いためです。

同じ業務内容でも職場の制度や評価体制が違えば、年収には大きな差が出てきます。

職場のタイプ特徴想定年収
訪問リハビリインセンティブ制度がある職場も多い450〜600万円超も可
急性期病院超ハードだが、基本給が良いこともある400〜500万円
医療法人や施設の管理職管理職手当・役職手当などが加算される500〜650万円
公務員(地方自治体勤務)ボーナスや昇給額が高いが転勤あり450〜550万円
年収中央値(約351万円)を超えやすい職場の一例

「自分の年収が低い…」と悩むよりも、年収中央値を超える求人がどこにあるかを知ることが第一歩です。

そのためには、転職サイトだけで探すのではなく、業界に詳しい転職エージェントを活用するのもおすすめ◎

なみてい

「職場の雰囲気」「実際の手取り」「残業の実態」など、ネットではわからない情報も教えてもらえるので、失敗しづらくなります。

現役理学療法士

なみてい

実績のあるレバウェルリハビリなどがおすすめですよ。
また、転職エージェントは会社によって持っている内部情報に差があるので、2,3社登録しておくと◎

とはいえ、「高収入=幸せ」とも限らないのが難しいところ。

年収だけでなく、将来のビジョンや働き方の満足度も含めて考えたいですよね。

そんな方はこちらの記事をご覧ください◎

方法②:副業して収入の柱を増やす

転職するほど職場に不満はないけれど、もう少し収入を増やしたい…。

そんなときにおすすめなのが、副業で収入の柱をもうひとつ持つことです。

理学療法士の仕事は好きだし、職場の人間関係も悪くない。

でも、手取り18〜20万円前後では「将来が不安」と感じることもありますよね。

副業を取り入れることで今の環境を変えずに年収中央値を超えることもできます◎

最近は「副業OK」の職場も増えており、時間やスキルに合わせた働き方も選びやすくなっていますよ。

なみてい
副業ジャンル内容の例特徴
訪問リハビリのバイト休日や夕方の空き時間に1〜2件だけ訪問時給が高め。月5〜10万円の上乗せも可
Webライター医療・介護分野の記事執筆専門知識を活かして在宅で作業可能
SNS・ブログ運営Instagram・note・YouTubeなどで情報発信在宅で収益化を目指せる
理学療法士に人気の副業例

副業は、「今の職場を辞めずに年収を増やしたい」人にとって、現実的で手堅い選択肢です。

最初は小さく、できる範囲から始めればOK。

「もっと稼ぎたい」だけでなく、「自分の得意を活かしたい」という気持ちも、副業であれば両方かなえることができるかもしれません◎

よくある質問(Q&A)

平均年収と年収中央値はどれくらい差がありますか?

理学療法士の平均年収は約432万円、一方で年収の中央値は約351万円とされています。

差額はおよそ81万円で、これだけの差があると「平均年収=現実」だと捉えるのは危険かもしれませんね。

なぜ年収中央値の方が参考になるのですか?

年収中央値は、全員の年収を並べたときの“真ん中”の人の金額です。

極端に高い・低い年収の影響を受けにくく、ふつうに働いている人の「実態」に近い数字と言われています。

自分の立ち位置を正確に把握したいときには、中央値のほうが信頼できますよ◎

給料を上げたい場合、まず何をすべきですか?

まずは今の自分の年収と、業界の中央値との距離を知ることです。

その上で…

  • 年収の高い職場に転職する
  • 副業を始める
  • インセンティブや昇給制度を活用する

など、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

迷ったときは、医療系に特化した転職エージェントに相談するのもおすすめですよ。

非公開求人や現場のリアルな情報を教えてくれるので、失敗のリスクを減らせます。

実績のあるレバウェルリハビリなどがおすすめ◎

まとめ

  • 理学療法士・作業療法士の平均年収と年収中央値の違いとは?
    平均年収=全体の合計を人数で割った“見かけの数字”
    年収中央値=すべての年収を並べたときの“真ん中”の値
    現実に近い年収感を知るには「中央値」のほうが有効
  • 理学療法士・作業療法士の平均年収と年収中央値は?
    平均年収:約432万円 → 手取り月収は22〜24万円前後
    年収中央値:約351万円 → 手取り月収は18〜20万円前後
    差は約81万円あり、多くの人は“平均以下”に位置している可能性が高い
  • 給料は中央値で考えるべき理由3つ
    ベテランや管理職が平均年収を押し上げている
    大学教授や訪問リハで高収入の一部が全体の数字を引き上げている
    勤務先ごとに年収差が大きく、平均では実態が見えない
  • 年収中央値を超えるための方法2選
    方法①:年収の高い職場に転職する
    → 訪問リハ、管理職、公務員などが該当
    → 転職エージェントで非公開求人や内部情報を確認するのが有効
    方法②:副業して収入の柱を増やす
    → 訪問リハのバイト、Webライター、SNS運用など
    → 本業に不満がなくても「+α」で収入を補える