理学療法士のセカンドキャリアは何がおすすめ?年代別で変わる“キャリアの選択肢”とは

こんな方におすすめ

  • 今の職場で評価されないまま続けていていいのかな、、
  • 自分に合った職場環境ってあるの?
  • 理学療法士から別の道って何がある?

職場で努力しているのに報われないと、将来への不安が大きくなりますよね。

年齢やライフワークバランスも変わってきて、今の働き方が合わないと感じることもあるのではないでしょうか。

理学療法士としての経験を活かせる選択肢はたくさんあります。

今の職場が合わなかったとしても、あなたに合う環境は必ずありますよ。

あなたが自己肯定感を取り戻し納得できるセカンドキャリアを歩めるように、一歩ずつ選択肢を探していきましょう◎

理学療法士から別の道も解説しています。

 
  
   
    
     
      
      
       

なみてい

       

現役理学療法士9年目。男の子3人のママ(5歳・3歳・0歳)。産休や育休を経験しつつフルタイムで勤務(現在育休中)。病院から施設へ転職し年収100万円以上アップした経験もあり。理学療法士のあれこれを発信中。

理学療法士のセカンドキャリアはどんな仕事があるの?

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職種働きやすさ給与なるのに必要な時間
他病院や施設へ転職
(職場により異なる)

(施設による)
数週間〜数か月
(転職活動含む)
ケアマネ
(介護支援専門員)

(多忙になりやすい)

(安定している)
5年の実務経験
大学教授・教員
(学歴・実績が必要)

(年収800万円以上も)
修士2年+博士3〜5年
セミナー講師
(集客次第で変動)

(収入幅あり)
数年
起業
(不安定さが伴う)

(成功すれば高収入)
数年
【職種別】働きやすさ一覧

理学療法士として他病院や施設へ転職

今の職場では希望通りの働き方が難しく、転職を考えたことがある方も多いのではないでしょうか。

  • 休日が取りにくい
  • 給料が低いわりに責任だけ重い
  • 経験が正当に評価されない

しかし、他の病院や施設に転職するだけでも働きやすさや待遇は大きく変わります。

転職先ポイント休みのとりやすさ給与の傾向
施設介護よりの仕事が多くなることも施設による
訪問リハビリ一人で動くことが多く人間関係のストレスが少ない高い
地方自治体の病院
(公務員)
仕事は重め・定期的な異動あり・スキルアップ可高い
転職先のポイント

ライフスタイルや価値観に合った働き方を選ぶことで、無理のないセカンドキャリアを築くことができますよ◎

現役理学療法士

なみてい

転職でどのくらい給料は変わる?

私は病院から施設への転職で年収100万円以上アップ、仕事内容も激減しましたよ◎

知人は病院から訪問リハビリに転職し年収120万円アップ、人間関係のストレスが減ったとの話も。

まずは自分がどんな働き方(給料、スキルアップ、人間関係)を重視するのか考えることがおすすめです。

介護支援専門員(ケアマネ)へのキャリアチェンジ

年々、体を使う仕事の負担は増えますよね。

ケアマネであれば理学療法士としての現場経験を活かして働くことができます。

  • 理学療法士として5年以上の実務経験があれば受験資格あり
  • 国家試験の合格率は20〜30%程度と低め、しっかりとした準備は必要
  • 理学療法士の給料とほとんど変わらない
職種体力的負担平均年収特徴
理学療法士高い約432万円肉体労働中心
ケアマネ中程度約421万円試験難・多忙
福祉職一般高い約371万円未経験でも始めやすい
職種別の体力的負担・特徴・給料「令和5年賃金構造基本統計調査

身体的負担を抑えつつ、これまでの経験を活かして働きたい方にとってケアマネは有意義な道ですが、計画的な準備は欠かせません。

現役理学療法士

なみてい

実はケアマネは体力仕事?

ケアマネはデスクワークが中心ではありません。

利用者の家や施設へ定期的な訪問、退院前会議の参加で日中忙しく動いています。

理学療法士に比べると体力仕事ではないですが、ある程度の体力は必要ですよ。

大学教授・教員へのキャリアアップ

後輩に指導したり、問題解決を一緒にするのが好きではありませんか?

特に大学の教員や教授として働くことができれば、専門性を次の世代へ受け継ぐやりがいある仕事になりますよ◎

しかし、大学で教員になるためには大学院での修士号や博士号の取得、学会発表や論文執筆などの研究実績が求められます。

修士課程で2年、博士課程ではさらに3〜5年かかることが一般的で働きながら目指すには時間的・体力的にも大きな覚悟が必要です。

その一方で、年収800〜1000万円以上を狙えるケースもあり収入面でのメリット

  • 教育現場:大学や専門学校で学生を育てる(授業や実習のサポート)
  • 研究職:論文執筆や学会活動がメイン

現場とは異なるやりがいを感じたい方や教育に興味がある方にとって大学教員は大きな挑戦と成長、そして収入アップのチャンスになります。

また、教授は50代以上の方が多いので定年をあまり気にせず働くことができますよ。

現役理学療法士

なみてい

子育て中はやや難易度高め

教授を目指すのであれば仕事の後に遅くまで研究、休みの日は論文作成など多忙な日々になります。

子供が小さい家庭では子供との時間を取れないことも。

家族の協力と理解は必須ですよ。

セミナー講師で自分のスキルを発揮

「もっと多くの人に自分の経験や知識を届けたい」と思ったことはありませんか。

理学療法士としての現場経験や専門知識はセミナーという場でも十分に活かせます。

特に若手セラピスト向けの技術指導や学生向けの国家試験対策などはニーズが高く、実績次第では個人での開催も可能です。

一方で、集客やリピートにつなげる工夫、SNSや紹介などの発信力も重要になるため、すぐに安定収入にはなりにくい側面も。

働き方安定性収入の可能性特徴
臨床現場安定した雇用・収入
セミナー講師自由度高い・集客が重要
セミナー講師と臨床現場の違い

人に教えるのが好きな方や自分の知識やスキルを広く届けたいという方におすすめ◎

起業して経営者になる

理学療法士としての専門知識や現場経験は起業にも活かすことができます。

  • パーソナルトレーニングジムの開業
  • オンライン講座の提供
  • 訪問看護ステーションの立ち上げ

近年は理学療法士の視点を活かしたビジネスも増えていますよ。

とはいえ、起業には売上や集客、経営知識の習得など多くの課題がつきもの。

経営を安定させるまでには時間がかかることも多く、生活費や資金計画の準備も必要です。

しかし、企業してしまえば仕事のやめ時も自分で決めることができるので定年は気にしなくてよいメリットが◎

現役理学療法士

なみてい

理学療法士で企業する人って?

セカンドキャリアとして起業をご説明しましたが、実際に起業する理学療法士は数少ないです。

というのも理学療法士として学んだ知識を活かす分野の起業であっても、経営戦略や会計、マーケティングなど起業に必要な知識は現場では中々学ぶことができないからです。

働きながらこれらの知識をつけ資金も集める必要があるので、強い意志と時間が必要なのです。

年代別で考える理学療法士のキャリアプラン

20代 たくさん経験を積み視野を広げておく

20代であれば、「このまま今の職場でいいのか」と不安になることもあるのでは。

社会人としても医療従事者としても経験が浅く、進むべき道が明確でないことに焦りを感じることもあるかもしれません。

しかし、20代は試行錯誤の時期。

さまざまな職場や働き方を経験することで、自分の適性や価値観に気づくチャンスになります。

  • 回復期病院:環境設定や退院支援、手技の獲得
  • 訪問リハビリ:一人で判断し対応する力
  • 介護施設:多職種連携や生活支援

この時期に多くの経験を重ね、「自分にはどんな環境が向いているか」を知りセカンドキャリア設計にも役立てましょう◎

現役理学療法士

なみてい

スキルアップするための環境

人の意見を聞き経験しながらスキルアップを目的にするなら病院がおすすめ。

施設や訪問リハビリはそもそものスタッフの人数や関わりが少ないので。

施設や訪問リハビリでスキルアップを目指すなら勉強会への参加が必要になるかも。

若いうちに病院で知識や経験を積んでから施設や訪問リハビリへ転職するパターンが多いですよ。

30代 ライフワークバランスに合わせて将来を考える

30代になると仕事だけでなく、家庭やプライベートの両立に悩むことが増えてくるのではないでしょうか。

今の仕事をこのまま続けるのか、将来のキャリアをどう築くべきか迷ってしまう時期かもしれません。

経験を活かしてキャリアアップするのか、あるいは異業種へ挑戦して新しい分野に踏み出すのか自分の価値観に合わせた判断が大切ですよ。

優先するもの特徴向いている人
給料経済的安定を得られる家計を重視したい人
スキルアップ成長を感じられる将来の幅を広げたい人
両立のしやすさ柔軟な働き方が可能子育てや家庭との両立をしたい人
転職時に考えるべきこと

ライフステージの変化とともに働き方も見直し、自分と家族の時間を大切にしながらキャリアを積んでいける選択肢を探しましょう。

40代 安定と将来設計を重視したキャリア選択を考える

子供も成長しある程度手が離れ仕事に時間を費やせるようになってくる時期でもあります。

無理のない働き方を選ぶことで、心身のバランスを保ちながら長く働き続けることができますよ◎

  • 公務員医療職に転職:待遇や福利厚生が充実
  • 管理職として勤務:キャリアと収入の両立が可能
  • 時短勤務・パート勤務:家族との時間を優先できる

今後の人生設計を見据え、「どんな働き方なら無理なく続けられるか」を軸にキャリアを再構築していくことが重要です。

現役理学療法士

なみてい

公務員理学療法士を目指すときに考えるべきこと

公務員はとても魅力的です。

給料も高く福利厚生もしっかりしていて、何より昇給がしっかりある。

ただし、公務員は定期的な異動がある可能性が高いです。

自分が数年に一度、異動があっても対応できる環境なのかも考えてみてくださいね◎

50代 経験を伝える働き方や定年後も続けられる仕事を視野に入れる

体力的な衰えも感じ始め、「いくつまで働くのか」を真剣に考え始める時期でもあります。

特に理学療法士は60代になると一気に就業率が下がる傾向にあります。

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引用元:厚生労働省 理学療法士・作業療法士の受給推計について

厚生労働省の調査によると、60代のPT男性の就業率は70%台後半を維持している一方、PT女性は40%程度にとどまっています。

だからこそ、50代のうちに「どんな働き方なら無理なく続けられるか」を軸にセカンドキャリアを見据えておくことが重要です。

  • 非常勤やパート勤務:時間に余裕を持って働ける
  • 後進育成や教育の立場:経験を活かし若手を支援
  • 施設勤務:病院よりも忙しさが落ち着いている

50代は「どう終えるか」ではなく、「どう活かすか」を考える時期。

経験を次世代に引き継ぎながら、自分自身も無理のない形で働き続ける道を見つけていきましょう。

現役理学療法士

なみてい

50代で転職活動ってどうなの?

実際に50代からでも転職の求人はありますよ。

「定年近いし、、」と年齢でキャリアを諦めないでくださいね。

理学療法士の資格を活かせる仕事が知りたい

資格が有利に働く職種と活かし方

理学療法士の資格は、医療現場だけに限らず幅広い分野で強みとして活かせます。

「資格を活かす=臨床でしか使えない」と思われがちですが、実は多くの仕事で役立つのです。

  • 介護施設職員:医学的視点(介助方法や病態理解)を持つスタッフは重宝される
  • ケアマネジャー:身体機能の知識がケアプランに活きる
  • 福祉用具専門相談員:適切なアドバイスができる
  • 地方自治体の保健事業担当:健康施策の企画や運営に関わる
  • 企業のヘルスケア部門:健康指導・商品開発などに関われる

自分の経験や興味に合わせて資格の「使い方」を広げていくことで、新しいフィールドでの活躍も現実的になりますよ◎

資格以外に求められるスキルや準備

理学療法士としての資格は強みになりますが、転職先によってはそれだけでは足りないことも。

特に異業種や一般企業を目指す場合、専門性以外のスキルが求められる場面が多くありますよ。

  • パソコン操作:Word、Excel、PowerPointの基本操作
  • 自己分析力:自分の強み・弱みを把握し転職活動に活かせる
  • 情報収集力:業界の変化や職種の特徴を調べられる
  • 書類作成スキル:職務経歴書や提案書の作成に活かせる

これらは意識的に磨いておくことで、選べる職種の幅が広がります。

また、転職活動の準備としては次のようなことを早めに始めておくとスムーズです。

  • 自分の経歴を整理する(職務経歴書の作成)
  • 希望条件を明確にする(勤務地・働き方・年収など)
  • 転職エージェントに相談する(客観的なアドバイスを得る)
  • 副業にもチャレンジしてみる(副業であればリスクも少ない)

これらの準備をしておくことで、「資格+スキル+戦略」のある転職活動が可能になりますよ。

なぜ理学療法士が別の道を選ぶのか

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将来性や給与に対する不安があるから

「現場では忙しく働いているのに給与は上がらない。」

「このまま定年まで働くのかな、、。」

「理学療法士とは違う別の道を考えた方が、、」

そんな風に考え別の道も模索する理学療法士は少なくありません。

理学療法士の給与水準は国家資格の中では決して高くなく、昇給はほとんどないというのが現状です。

また、役職が少ない職場ではキャリアアップが難しく、年齢を重ねても待遇があまり変わらないという声も。

理学療法士ではない別の道を考える方が出てくるのも頷けます。

産業カテゴリ平均年収(万円)昇給率(%)備考
理学療法士(医療・福祉)432.52.5年収・昇給率ともに全産業平均を下回る
全産業平均4604.1基準値
「令和6年厚生労働省の賃金引き上げ等に関する実態調査」 「民間給与実態統計
  • 頑張っても評価されない
  • 昇給がほとんどない
  • 家族を養うには不安がある
  • 40代以降もこのままでいいのかと悩む
  • 理学療法士とは別の道を探そうと考える

安心して働き続けるには現状の問題点を考え、自分なりの選択肢を持つことが大切です◎

現役理学療法士

なみてい

多くの理学療法士が現場で感じているリアルな課題

理学療法士の悩みで多いのは給料です。

特に病院は、低賃金+体力仕事+書類作成+勉強会強制参加+医者からの圧がすごい。

「この仕事量とストレスでこの給料、、」

「定年までこの生活を続けなきゃいけないの、、」

「いっそのこと理学療法士を辞めて別の道に進む方が良いのでは?」

しかし、多くの理学療法士は病院から施設や訪問リハビリへ転職し、給料アップ+仕事のストレス減を叶えていますよ◎

理想のライフスタイルと現実にギャップがあるから

特に30〜40代になると、仕事と家事・育児の両立に加え将来の貯蓄や住宅ローンなど経済的なプレッシャーものしかかってきます。

「この働き方をあと10年、20年続けるのか」「このままで定年を迎えて老後は大丈夫なのか」

と考えたときに、理想とのギャップを強く感じる方も少なくありません。

  • 子どもとの時間をもっと取りたいが残業が多い
  • 休日は家族と出かけたいが疲れて動けない
  • スキルアップに時間を使いたいが余裕がない

だからこそ、自分がどんなライフスタイルを実現したいのかを明確にすることがキャリア選択の第一歩になります。

現実とのギャップを放置せず、「どうすれば理想に近づけるか」を考えてみましょう◎

理学療法士におすすめの転職エージェント

レバウェルリハビリ

数ある転職サイトの中でも「レバウェルリハビリ」は特に利用者の満足度が高いことで知られています。

レバウェルリハビリは、医療・介護・リハビリ業界に特化した転職支援サービスです。

項目内容
特徴リハビリ職に特化/非公開求人が豊富/LINEでやり取り可能
サポート内容求人紹介、面接対策、履歴書添削、条件交渉など
利用者の声「非公開求人を紹介してもらえた」「連絡がスムーズだった」
向いている人初めての転職、希望条件を丁寧に伝えたい人
レバウェルリハビリ概要

「一人で求人を探すのは限界がある」と感じている方には、まず相談だけでもしてみる価値があります。

PTOTSTワーカー

「PTOTSTワーカー」は、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)に特化した転職エージェントとして、長年の実績があります。

業界専門のアドバイザーが在籍しており、それぞれの職種に応じた求人紹介・条件交渉をサポートしてくれるのが大きな特徴。

項目内容
特徴全国の医療・福祉施設と提携/職種別アドバイザー在籍
サポート内容求人提案、職場との条件交渉、施設の雰囲気まで共有
利用者の声「聞きにくいことを代わりに確認してくれた」
向いている人サポート重視、安心してじっくり進めたい人
PTOTSTワーカー概要

特に転職が初めての方、情報収集を丁寧にしたい方には心強いパートナーになってくれます。

マイナビコメディカル

「マイナビコメディカル」は、大手人材会社マイナビが運営する、医療・介護・福祉専門の転職支援サービスです。

理学療法士はもちろん、作業療法士や言語聴覚士の求人にも強く、特に初めての転職を考える人に選ばれています。

項目内容
特徴大手マイナビが運営/業界でも高い信頼性と実績
サポート内容キャリア相談、模擬面接、書類添削、内定後のフォローまで対応
利用者の声「無理に進められず、自分のペースで決められた」
向いている人自分の強みを見つけたい人/はじめての転職に不安がある人
マイナビコメディカル概要

「じっくり考えながら転職を進めたい」「安心できるサポートを受けたい」という方には、特におすすめのサービスです。

資格取得やスキルアップの方法が知りたい

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理学療法士の専門性を磨く

今後は専門性の低い理学療法士の需要が減っていく可能性があります。

専門性を磨くことで転職先で優位になることがあるため、キャリアチェンジやキャリアアップを見据えるうえでも大きな武器に。

  • 認定理学療法士や登録理学療法士の取得
  • 分野別の専門セミナーや学会への参加
  • 大学院への進学
  • 学術論文の執筆や研究活動への参加

たとえば、運動器・脳血管・内部障害などの分野別の知識を深めることで、疾患特化型の病院や施設への転職で評価されやすくなります。

また、資格取得は自分の強みを客観的に証明することにもなり、転職や昇進時にも有利です。

日々の業務に追われがちな中でも少しずつスキルアップを意識することで、自分の価値を高めていくことができるのでおすすめ◎

現役理学療法士

なみてい

専門の資格を取るのは大変?

理学療法士協会で取得する認定理学療法士などは学会参加や論文を書いたりする必要があるので時間と労力が必要です。

しかし、民間の資格(3学会合同呼吸療法認定士や心臓リハビリテーション指導士)は、講習への参加や試験に合格など簡単ではないですが比較的短期間でとれるものもありますよ。

(認定理学療法士・登録理学療法士についてはこちら)

管理職や役職を目指す

リーダーや主任、科長といった役職はこれまでの現場経験を活かしながら、経営やマネジメントの視点を学べる貴重な機会です。

こうした経験は将来的に転職を考える際にも強みとなり、理学療法士としてだけでなく一般企業でのキャリアにも活かすことができます。

また、役職に就くことで責任は増しますが給与や待遇面が改善されることも期待できますよ。

  • 後輩指導や育成経験を積む
  • 業務改善やマネジメントに関心を持つ
  • 会議や書類作成など運営業務にも積極的に関わる
  • 院内研修や外部セミナーでマネジメントを学ぶ

「現場だけで終わりたくない」「もっとチームに貢献したい」と考えている方には、管理職はキャリアアップの一歩になります。

現役理学療法士

なみてい

管理職のポストが空かない!

勤務地によっては、自分よりキャリアのある人が多くキャリアアップは難しそう、、という場所もあるでしょう。

その場合は、管理職になれる可能性がある職場への転職を考えるのも◎

経営を学ぶ

起業を考えていない方でも経営の基本を理解しておくことで、今の職場での発言力や役職へのチャンスが広がります。

  • 将来的に訪問看護ステーションやジムを立ち上げたい
  • 上司や管理職との会話についていけるようにしたい
  • 医療・福祉業界の仕組みを広く理解したい
  • キャッシュフローや収支バランスを把握できるようになりたい

学ぶ方法としては、以下のような選択肢があります。

  • 自分の働く職場の経営陣側に入る
  • 経営経験のある先輩や経営者のもとで現場を見学・ヒアリングする

理学療法士のスキルに経営視点を掛け合わせることで、キャリアアップの可能性は大きく広がります。

副業にチャレンジしてみる

いきなり理学療法士とは別の道に進もうとなると不安ですよね。

本業を続けながら副業を始めることで収入面の安心感が得られるだけでなく、新たなスキルや人脈も広がります。

また、副業はキャリアチェンジやキャリアアップのきっかけにもなりやすく、「自分に合う働き方」を見つける手段としても有効ですよ。

  • パーソナルトレーナーとしての活動
  • 理学療法に関する記事執筆や監修
  • セミナーや勉強会の講師
  • SNS発信・YouTubeでの情報発信

本業との両立を考えるなら、以下のような点に気をつけると安心です。

  • 勤務先の就業規則を確認しておく
  • 時間管理と体力のバランスを考える
  • 最初は小さく、無理のない範囲で始める

副業は「収入のため」だけでなく、「キャリアの幅を広げるため」の有効な手段。

まずはできることから、気軽に始めてみるのも一つの選択肢ですよ。

小さく始めて自信を持って別の道を歩めるぐらい大きなチャンスになる可能性も秘めています◎

現役理学療法士

なみてい

「いきなり転職は不安」という人こそ副業から始めてみよう!

副業にもさまざまな種類がありますが、まずはお金のかからない副業から始めてみると◎

理学療法士の資格を使って副業をしたいのなら訪問リハビリのバイトなんかもありますよ。

定年が近くなり体力的に理学療法士として働くのが心配という方はライターなどに挑戦してみては?

パソコン一つで始められリスクも少ないのでキャリアアップにおすすめですよ。

よくある質問

理学療法士をやめるリスクはある?

ありません。

理学療法士の資格は一度とって仕舞えば一生モノです。

仮に別業種へ転職し失敗しても、また理学療法士として働くことは可能ですよ。

今の職場に残りながら準備できることはある?

  • 自分の職務経歴を整理する
  • 希望条件(働き方・収入・時間)を明確にする
  • 転職サイトやエージェントに登録して情報を集めておく
  • 興味のある業界や職種の情報をリサーチする
  • 副業やボランティアなど、小さなチャレンジを始めてみる

キャリア相談をするなら誰に頼るべき?

  • 同じ業界で転職経験のある知人
  • 転職エージェントやキャリアコンサルタント
  • 外部セミナーや勉強会の講師
  • 副業や起業経験のある先輩
  • これまで信頼してきた先輩や上司

まずは気軽に、転職エージェントやキャリアコンサルタントに登録してみるのもひとつの手です。
一人で悩まず、話してみることからはじめましょう!

まとめ

理学療法士の経験は、医療だけでなく多様な分野で活かせます。

「今の働き方に迷いがある」と感じたら、それは次のステップを考えるタイミングです。

まずは、分析や情報収集から始めてみましょう。

転職エージェントの活用も有効な一歩ですよ◎

あなたのこれまでの経験は、セカンドキャリアでも必ず力になります。

定年が近いからとキャリアを諦めないでくださいね。

監修者情報

この記事を監修した人

なべけん